越境ec作成時に英語・中国語などの翻訳・多言語化をするには?


越境ecに際して、ネットショップのサイトを英語や中国語などに多言語対応するための方法には様々なものがあります。これから越境ecに取り組まれる方は、どんなサイト翻訳の方法があるのか、費用はどれくらいかかるのかについて気になると思います。こういった翻訳方法はサイトの規模や取引の量、予算や言語の種類などによって、自社のニーズに合った方法を適切に選択しなければなりません。

ここでは代表的なサイトの多言語化の方法を検討し、そのメリットとデメリットについて考えていきたいと思います。

 

英語・中国語などの翻訳方法について

サイトの翻訳方法には、翻訳業者などのプロに頼む方法と、翻訳ツールや翻訳サイトなどを利用して無料で翻訳する方法の主に2パターンの方法があります。

まず翻訳会社に依頼する方法について考えていきましょう。
翻訳業者には、複数の翻訳者によるチェックが入る比較的大きな規模の翻訳業者と、派遣サービスやクラウドサービスなどによって専属の翻訳者に依頼する個別契約型の翻訳業者の主に2種類があります。
専門の翻訳会社は非常にたくさんの会社があるので、比較サイトなどを利用して自社のニーズに合った業者を探すことになり、個別に翻訳者を探す際はクラウドサービス会社や派遣サービス業者などで自社の求める人材をマッチングしてもらうことになります。

こうした翻訳業者に依頼すると一定のコストがかかりますので、できれば無料でサイトの翻訳を済ませたいという場合には、翻訳ツールや無料の翻訳サイトを使うという方法を選択することとなるでしょう。
Google翻訳のようなwebの自動翻訳ツールや、エキサイト翻訳、ヤフー翻訳などの無料翻訳サイトを利用すれば、迅速かつ安価にサイトの翻訳をすることができますし、英語や中国語などにサイトを多言語化することにもすばやく対応することができます。

各翻訳方法別のメリット

このような翻訳方法にはそれぞれのメリットがあります。

まず翻訳業者へ依頼する方法のメリットについて解説していきましょう。
大規模、中規模の翻訳業者には質の高い翻訳者が多くいて、翻訳業務に際しても複数のプロによるチェックが入ります。そのため翻訳の品質が総合的に高く、大量の翻訳量であっても問題なく対応してくれるというメリットがあります。
またクラウドサービスや派遣サービスによって翻訳業者や翻訳者を探す場合は、自社の細かなニーズに応えてくれるだけでなく、急な仕様変更などの不測の事態にも迅速に対応してくれるなどのメリットがあります。

翻訳業者を使わないで無料の翻訳サイトや翻訳ツールを利用する方法のメリットはというと、何といってもコストがかからないという点です。翻訳業者に依頼する場合はコストに加えて納期の相談、仕様変更などによる打ち合わせなどの手間がかかりますが、翻訳ツールや翻訳サイトならばすべて自社の都合で片付きますし、すぐに翻訳文が必要となった際には非常に便利な方法になります。
昨今は翻訳ツールの性能も向上していますから、自社にある程度それぞれの言語、特に越境ecでは必須と言える英語や中国語を使うことのできるスタッフがいる場合には、無料ツールをうまく利用することで、低コストでサイトを多言語対応にすることができるでしょう。

 

各翻訳方法別のデメリット

反対にそれぞれの翻訳方法のデメリットについても考えておきましょう。

まず翻訳業者を利用する際のデメリットについてです。
比較的大規模な翻訳業者を使うと、やはりコストが高めになります。品質の良い翻訳には多数のプロの手がかかっているため、専門性の高いものだと1語当たり20円以上かかる場合もあります。
また納期の設定という制限があるために、ある程度の期間がかかるという点も場合によってはデメリットです。クラウドソーシングや派遣サービスなどによる翻訳業者では、コストは比較的低額に済みますが、品質という点では若干の不安がありますし、大量の仕事を依頼することは難しいというデメリットもあります。

これに対して無料の翻訳ツールや翻訳サイトを使うデメリットと言えば、やはり翻訳の不正確さ
ツールの性能が向上したとはいえ、最高でも80%ほどの精度の翻訳が限界と言われています。やはりツールではセンテンスのつながりや自然な翻訳文の作成を完璧にこなすことは難しく、自社の方でそれぞれの言語に通じたスタッフによって校正していく必要があります。また翻訳ツールなどによって作成された文章は機械的で不自然なものが多いので、SEO対策にも弱いというネットショップにとっては致命的と言える弱点があります。

 

まとめ

このように、サイトの多言語対応に際して利用することになるそれぞれの翻訳サービスにはメリットとデメリットがあります。
依頼したい翻訳の量、翻訳サービスに割くことができる経済的なリソースの量、また納期の有無や英語か中国語かといった言語の専門性などによって、それぞれどの方法を選択するか変わってくることになります。

サイトを本格的に多言語化し、SEO対策も万全にしたいという場合はできれば専門の翻訳業者に、商品の発送や問い合わせに関する文章など、ちょっとした翻訳文の作成を迅速に済ませたい場合は翻訳ツールや翻訳サイトを利用するなど、業務上の目的とケースに合った方法を使い分けて翻訳サービスを利用していくことが重要になってきます。


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