12月18日に弊社オフィスでメディア向けの勉強会を開催いたしました。
テーマは「2020年インバウンド対策・外国人労働者、Webサイト多言語化のトレンド大予測」です。
2020年も目下に迫り、外国人の”多言語体験”がいよいよ最盛期を迎えようとしています。そこで今回の勉強会では、Wovnが独自に調査した「2019年のサイト多言語化データ」の発表と、それを基にした2020年のトレンド予想をお話させていただきました。
当日はインバウンド・外国人労働者・スポーツテック・ITなどにご関心のある多くのメディアの方にご参加いただきました。ありがとうございます!
◆日本は多言語化の後進国になっている?!
冒頭ではCEO林より、日本における多言語化の現状についてお話させていただきました。
日本は世界でもGDP第3位の先進国と言われています。しかし、多言語化という部分においてはどうでしょうか。空港においても災害情報の発信を多言語で行ってはいるものの、外国人は何が起きているのかを十分に把握することが困難なのが現状です。このように外国人に欲しい情報が正しく行き届いていないということは、むしろ日本は多言語化の後進国になっているのではないでしょうか。
では、この課題にどう向き合っていくべきか。その解決策の一つに、Webサイトの多言語化があります。しかし、Webサイトの多言語化と一口に言っても、ただ翻訳するだけで終わりではありません。そのプロセスにはシステム開発やデザインのレイアウト調整などの様々な要素が入ってくるため、翻訳という作業はWebサイトの多言語化におけるプロセスのごく一部に過ぎないのです。
結果、大企業をはじめ多言語化の必要性は感じつつも、システム開発や運用面がハードルになり、日本語のみの提供になっているケースが多々存在します。
一方、WOVN.ioはシステム開発が不要となるため、複雑なプロセスが沢山存在するWebサイトの多言語化を時間と費用をかけずに実現してきました。本勉強会では、15,000以上のWebサイト多言語化を実現してきたWOVN.ioの導入方法を実際のデモンストレーションを交えながらご説明させていただきました。
◆外国人市場=グローバル市場ではない
続いて、COO上森より外国人市場とMX(多言語体験)についてお話させていただきました。
いまや日本における外国人消費額は、インバウンドの消費額5兆円、在留外国人の消費額5兆円と合わせて10兆円にもなる成長領域です。世界的にもビザ緩和による海外旅行の一般化や日本の外国人労働者受け入れ拡大が進む今、今後もインバウンド・在留外国人消費額はともに増加していくことが見込まれます。
このような状況を踏まえると、これまで一般的に外国人市場=グローバル市場と、エリアとして海外の市場と捉えていた部分を、これからは在留外国人・インバウンド・+α(越境EC・海外投資家・グローバル企業経営)の3つの観点における国内市場も含めた概念として捉えていく必要があります。
次にMX(多言語体験)についてです。日本企業はCX(顧客体験)とEX(従業員体験)を企業努力として考えているものの、そこには日本人だけでなく外国人も含まれているという部分まではなかなか考えられていません。この部分がまさにMX(多言語体験)に当たる部分であり、今後どのようにMX(多言語体験)を向上させていくべきなのかをご紹介させていただきました。
◆「日本企業における情報平等性に関するアンケート」調査結果発表
最後に弊社小林から、Wovnが独自に調査した「日本企業における情報平等性に関するアンケート」の結果を発表させていただきました。
今回のアンケート調査は、Wovnが多くの日本企業とやり取りを行っていく中で、その先にあるエンドユーザーや従業員の方が情報の平等性という部分についてどういった認識を持っているのか、現状をどう考えているのかを把握するために実施したものになります。詳しくは下記のプレスリリースをご覧ください。
▼調査結果に関するプレスリリースはこちら▼
日本企業における「情報の平等性」調査結果 。7割が外国人従業員への配慮不足と回答 〜企業における多言語対応の必要性はまだ浸透せず?〜https://wovn.io/ja/blog/pressrelease-survey201912/
参加者からは、「三者三様の視点で多言語体験について話があり、より理解を深めることができた」と満足の声を多くいただきました。
ご参加いただきましたメディアの方々に改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。2020年、まもなく外国人の”多言語体験”全盛期を迎える中で「多言語体験」を今後も盛り上げていきたいと思います!