1月2回目のWeekly Roundup。
「多言語化・翻訳・テクノロジー」に関するニュースをWOVN.ioチームがピックアップ。毎週金曜日にお届けします。
APIとユーザープロダクトとの統合で機械+人力の翻訳サービスを提供するUnbabelが$23Mを調達
(Techcrunch)
リスボンに本社を置くUnbabelは、彼らの言葉によると“AIを使い、人間の手で精製する”翻訳プラットホームで、ここを利用すると低コストでビジネスをグローバルに展開できる、という。その同社が今日(米国時間1/11)、シリーズBで2300万ドルを調達した。
Unbabelは、AI/機械学習を利用し、約55000名の人間翻訳者のネットワークを併用しながら、メールやチャット、Webサイトなどのテキストを翻訳する。ただし翻訳結果ではなくAPIによるユーザープロダクトとの統合という形で提供され、すでにSalesforce, Zendesk, WordPress, Mailchimpなどのエンタープライズソフトウェアで利用されている。
Unbabelの課題は、このようなサービスがあるということを認知してもらうことだと話しています。
機械を人間が補強し、人間を機械が補強する、ということで人間と機械のまさに良いとこ取りな、ハイブリッドソリューションです。コンテンツのタイプや、スピードと精度/ニュアンスによって人間と機械の分量が決まるということです。
羽田、ロボ働く「未来空港」に 警備、物流、翻訳…あすから実証実験
(Sankei biz)
日本の空の表玄関である羽田空港で、ロボット導入に向けた取り組みが急ピッチで進んでいる。
今回の実証実験でも「翻訳」関連で4機種が選定された。このうち「cinnamon(シナモン)」と「ロボコット」は卓上サイズ。シナモンはカメラと自走機能を備え、搭載した人工知能(AI)との会話もできるスマートロボットだ。多言語案内のほか、スマートフォンによる遠隔操作機能を使った遠隔地からのオペレーター操作実験もするという。
ロボコットは米IBMのAI「ワトソン」を採用しており、タッチパネルや音声で対話できる。実証実験では日英中韓の4カ国語での案内を通じ、対話や同時翻訳の精度を検証する。大型スクリーンのAI接客システム「KIZUNA(キズナ)」だ。声や文章で質問すると、画面に現れる女性キャラクターが人に近い自然な動きをしながら回答するため、画面の向こう側にいる人が対応してくれているように感じられる。こちらも日英中韓の4カ国語での案内業務に従事するという。
2020年に向けて、羽田空港の旅行客増加を見据えての対策ですが、「訪日外国人への対応」という点も「翻訳ロボット」で解消しようという狙いです。
この翻訳関連のロボットはいずれも日英中韓の4カ国語で展開するということですが、特に固有名詞などについてそれぞれのロボットで同じ訳が提供できるようなシステムにすることが必要になりそうです。
WEBサイト多言語化サービス「WOVN.io」がお届けしました。
次週もお楽しみに。