これって同じ意味?日本と英語で意味が異なる単語を紹介する「カタカナEnglish」。
毎週火曜日に配信します。
タレント&Talent
今週は「タレント」と「Talent」です。
日本ではテレビに出演する人たちをひとくくりにして「「タレント」と呼びますが、英語で「Talent」は「才能」のことを指し、人に対してはtalented personのように使います。芸術家やミュージシャン、スポーツアスリートなど、才能に恵まれた人を指します。
日本でいう芸能人は「TV personality(テレビパーソナリティ)」や「entertainer(エンターテイナー)」、または「celebrities(セレブリティ)」と訳されることが多いです。
なぜこのような意味になったか?
いつ頃からこのように「タレント」が使われるようになったかの正確な記述は残念ながらありませんが、恐らくラジオ・テレビが本格的になった昭和30年以降のことだと思います。昭和35年にカラーテレビ本放送が開始され、 昭和48年にはカラーテレビ市場が活況となっています。そこから徐々に「テレビで活躍している才能のある人」を「タレント」と呼び始めたのではないでしょうか。
英語では「タレント」とひとくくりにせず、業種別の呼び方がある
また英語では、ひとくくりにタレントとせず、テレビに出演する人では業種ごとに異なる呼び方があります。
・TV star (テレビドラマに出ている人に対して使うことが多い)
・Movie star (有名映画俳優)
・Actor/actress (ドラマや映画演じる人)
・Comedian (お笑い芸人)
・TV Personality (司会者)
ビジネスシーンでも使われる「タレント」
ビジネスシーンにおいては「才能・人材」という意味で「タレント」が使われています。
例えば「Talent Mismatch(タレントミスマッチ)」とは、求められている技能・人材と供給されている技能・人材がマッチしないということです。このように本来の英語の意味で「タレント」が使われるケースもあります。
English version はこちら。
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