今週のカタカナEnglishは、「オフィス変(編)」と題し、ビジネスシーンで使われる日本特有のカタカナ英語を5つ紹介します。みなさんも一度は使ったことがあるのではないでしょうか?さっそく見ていきましょう!
①リスケ
日本語のリスケ
「 今日の会議は金曜日にリスケされたらしいよ。」
のように、「スケジュールを組み直す」「計画を変更する」という意味で使われ、英語のリスケジュール(reschedule)を略した形の和製英語です。
英語のリスケ
「It seems like today’s meeting has been rescheduled for next friday.」
英語の「reschedule」は「re + schedule」で予定や計画を改めるといった意味の他動詞です。「リスケ」と略さず使えば日本と同じ意味で利用できます。
②ハンドリング
日本語のハンドリング
「 君にこの案件をハンドリングしてもらいたいんだが。」
のように、「調整すること」「担当すること」という意味で使われ、対応を全て担う時などに使われます。
英語のハンドリング
「I would like you to take care of this case.」
英語の「handling」は「扱うこと」や「操作」といった意味になりますので、日本語と同じように「handling」を使えないこともあります。例えば「I would like you to handle this client .」の意味は「ちょっと面倒くさい・難しいクライアントをハンドリングしてください」というニュアンスになります。
日本でいう、その案件を担当し諸々調整するというようなニュアンスをまとうならば、「管理の」「取り仕切る」という意味の「manage(マネージ)」や「引き受ける」という意味の「take care of」が近いかもしれません。
③アフター5
日本語のアフター5
「彼女はアフター5が充実してるなぁ。」
のように、定時上がりの夕方5時以降の時間を指します。もともとは官庁の退庁時間が5時であったことから、民間企業もこれにならっていたそうですが、今ではなかなか5時終業の企業は少ないため、「終業後の自分の趣味などに使う個人的な時間」という意味でアフター5が使われています。
英語のアフター5
「She had fun after work.」
「5時定時」というのも日本特有の考え方なので、英語では終業後の自分の時間を「after work」、「off time」 、「private time」 のように表現します。
④ブレスト
日本語のブレスト
「まずブレストしてみるか。」
のように1つのテーマに対して複数の人が自由に意見を出し合う会議のことで「ブレインストーミング(Brainstorming)」を略した形の和製英語です。
新しい発想や問題の解決方法を導き出す手法で、結論を出さずアイディアをとにかく出し合うラフな会議です。
英語のブレスト
「Let’s start brainstorming.」
英語の「Brainstorming」は「会議などで各人が自由に考えを出し合って問題を解決したり,アイディアを生み出したりする創造能力開発法」という名詞で、「ブレスト」と略さなければ日本と同じ意味で使えます。
⑤キャッチー
日本語のキャッチー
「キャッチーな商品コピー考えて。」
のように「心に響く」、「記憶に残る」「印象的な」という意味でキャッチーを使います。
英語のキャッチー
「Let’s think of a catchy tagline.」
英語でも「catchy(キャッチー)」は「人の心を捉える」、「記憶に残る」、「受けそうな」を意味する形容詞です。日本と同じ使い方ができますね。
カタカナEnglish オフィス変 はいかがだったでしょうか?
日本のビジネスシーンにはまだまだユニークなカタカナEnglishが潜んでいますので、どんどん紹介していきたいと思います。#2をお楽しみに!