カタカナEnglish :アベック&Avec


これって同じ意味?日本と英語で意味が異なる単語を紹介する「カタカナEnglish」。
毎週火曜日に配信します。

アベック&Avec

今週は「アベック」と「Avec」です。
日本でアベックは恋人や、男女の二人連れを指す言葉でしたが、英語由来の外来語「カップル」に押され1990年代からは死語と言われています。

フランス語の 「avec」 は前置詞で、本来の意味は英語の with と同様に「~と一緒に」で、日常でもよく使う言葉です。友達や、会社の人、兄弟、家族などの恋人以外にも、もちろんアベックと使います。

 

なぜこのような意味になったか?

仏文学者で小説家の大岡昇平が、1960年代後半に書いた「アベック語源考」という評論によると、「アベック」という言葉は1927年頃誕生したそうです。
当時としては珍しい男女共学の学校において、男女が腕を組んで歩いたり、お茶を飲んだりするような、若い学生の交際をきれいに言うための言葉として、当時流行っていたフランス語の「アベック」が使われたそうです。

1945年頃、出版自由化を機に発行された大衆向け娯楽雑誌をさす、カストリ雑誌に「アベック」というタイトルが使われていることから、当時の最先端の用語だったのではないでしょうか。
また1962年に放送開始された男女のペアが歌唱力を披露する、人気テレビ番組「アベック歌合戦」の番組名にも採用されています。1980年代では「アベック殺人事件」「アベック失踪事件」などの事件タイトルにも登場しています。

1960年代頃から「カップル」という、本来の「恋人」などと意味が同じである英語が入り、1990年代には死語となってしまった「アベック」ですが、現在でも「アベック優勝」「アベック本塁打(ホームラン)」などスポーツ界においてはまだ使われています。

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