1月4回目のWeekly Roundup。
「多言語化・翻訳・テクノロジー」に関するニュースをWOVN.ioチームがピックアップ。毎週金曜日にお届けします。
Language Translatorでブログ記事を翻訳してみた
(IBM)
ニュースや専門用語に強く、用語の変換をカスタマイズできるIBMの自然言語翻訳ツール「Language Translator」を使って翻訳することを試みる。
このように、Language Translatorを活用すれば、名詞や特殊な用語のカスタマイズが行える。今回の翻訳カスタマイズを行ったのは、記事のほんの一部分ではあるが、もっと多くの語彙をカスタマイズ指定できれば、よりスムーズにガジェット系の記事をシェアすることも夢ではない。
IBMが提供するAI、Watsonを用いた機械翻訳「Language Translator」は、IBM が過去数十年間にわたり研究してきた統計的機械翻訳技術を用いているとのこと。GoogleやMicrosoftは人間の脳と同じ仕組みで翻訳する「ニューラルネットワーク」で展開しているが、IBMは統計翻訳の可能性を膨らませるかもしれません。
名詞や特殊な専門用語をユーザー自身がカスタマイズして翻訳することができるということで、2ちゃんねるやTwitter などで使われる特殊用語も的確なカスタマイズができるそうです。
激増する訪日観光客に、日本の「おもてなし」はどこまで法的に対応できるのか
(Yahoo!JAPAN ニュース)
今はテクノロジーの進化のおかげで機械翻訳・通訳もそこそこ使えるものが増えてきていますから、そういう製品やサービスを利用するというケースも増えていくことと思われます。
翻訳能力のレベルが知れない素人通訳にお願いするよりも、Googleや百度の機械翻訳のほうがずっと正確ということは十分にあり得るのかもしれないですね。
2017年の訪日客は約2869万人で5年連続の最高値を更新しています。今後ますます翻訳デバイスは進化を遂げ、利用されていることになると思います。ただこの記事内で著者は、無資格な通訳者や海外ネット事業者の提供する機械翻訳に頼るという機会が急増することに対し、事故や責任問題などの警笛を鳴らしています。
賃貸住宅 外国人の入居、後押し…不動産業が多言語対応
(毎日新聞)
留学生など、日本で暮らそうとする外国人にとって高い壁となっているのが、賃貸住宅の契約だ。「外国人の4割が入居拒否に遭っている」という法務省の委託調査結果もある。そうした状況を変えようと、外国人向けに特化した不動産会社が出始めている。
記事内では外国人専門に賃貸住宅を紹介する不動産会社「グローバルトラストネットワークス」が紹介されていたが、日本の在留外国人の数は2016年末で約238万とも言われ、今後不動産・賃貸系のサイトも多言語化が必須になってくるかもしれません。
WEBサイト多言語化サービス「WOVN.io」がお届けしました。
次週もお楽しみに。