インターネットの発達により、瞬時に海外からの情報が手に入るようになりました。しかし、情報発信国の言葉が分からなければ、スピードが勝負の情報戦についていけなくなってしまうことでしょう。そこで、今回はGoogle Chromeを利用して、外国語のwebサイトを簡単に翻訳する方法を紹介していきます。Google翻訳の精度は急激に改善されているので、情報を正しく理解するために大いに役立つことでしょう。
Google Chromeの翻訳機能について
Googleが提供している翻訳機能は多彩であり、使用可能言語は2017年の時点で113にも上ります(※1)。翻訳可能言語を見ていくと、英語や中国語といった世界的にもメジャーな言語から、ハワイ語やコルシカ語などの少数民族の言語まであります。さらに、現在使用している人が少ないと思われる古語のラテン語もあり、翻訳可能言語は多岐に渡ります。
また、Google翻訳の便利さは翻訳可能言語の多さだけではなく、音声入力や手書き入力ができる点にもあります。音声入力は手が使えないときに声で翻訳したい言葉や文章を入力できる、画期的なシステムです。手書き入力は文字を打つことも発音することもできない未知の言葉にも対応できるため、翻訳の幅を飛躍的に広げてくれます。
Google Chromeの翻訳機能の設定方法について
GoogleChromeで外国語webサイトを翻訳する場合、ブラウザの設定から始める必要があります。設定方法は、まずGoogle Chromeを立ち上げて、画面右上にある線が横に3本引かれているマークをクリックします。「設定」から「詳細設定」を選択し、「言語項目」を表示します。最後に「母国語以外のページで翻訳ツールを表示する」項目にチェックを入れれば完成です。
ただし、この設定をしただけでは海外のサイトを日本語訳にすることはできません。人によっては外国語でサイトを読みたいという人もいることでしょう。そこで、外国語webサイトの翻訳方法を紹介していきます。
実際にウェブサイトを翻訳してみよう
ブラウザの設定が終わったら、実際に外国語で書かれたページを開いてみましょう。設定をしたとしても、最初に表示されるのは外国語で書かれたページです。これを日本語に直すのには、開いたサイトの上で右クリックをし、「日本語に翻訳」を選択します。そうすると細部まで日本語に翻訳されたページが表示されます。翻訳にかかる時間はほとんど一瞬なので、長い時間待つ必要がありません。設定さえしておけば、いつでも右クリックと日本語に翻訳を選択するだけで、さまざまな外国語webサイトを日本語で楽しめるようになります。
一方、ブラウザの設定を用いずに外国語webサイトを翻訳することも可能です。Google翻訳のページを表示し、翻訳したいサイトのURLを左側のボックスに貼り付けます。その際には、オリジナルのサイトが英語なら英語といった翻訳する言語をきちんと合わせておく必要があります。URLを貼ると右側のボックスにもURLが表示されるので、それをクリックすると翻訳されたサイトを見ることができます。
Google Chromeの翻訳精度について
ネット上の翻訳機能といえば、以前はなんとなく意味がわかる程度の精度だけしかないものでした。しかし、最新のGoogle Chrome翻訳機能は、精度が飛躍的に上がっています。一昔前のGoogle翻訳では、翻訳結果をそのまま使用することはほとんど不可能でした。また、英語と日本語間の翻訳精度も低かったですが、それ以外の言語ではもっと正確さに欠けていました。
それが、2016年前後から精度が格段に向上しました。その理由のひとつに、Googleではニューラル翻訳という学習アルゴリズムを導入していることが挙げられます。学習アルゴリズムは文法を考慮した翻訳結果を提示することができ、読んでいて違和感の少ない文章を作り出すことに成功しています。加えて、統計翻訳では膨大な量のデータが必要となりますが、Googleには日々大量の情報が流れこんでいるので、統計翻訳の分野でもGoogle独自の強みを生かすことができます。
スマホでの翻訳方法について
Googleの翻訳機能は、パソコンだけではなくもちろんスマホでも行うことも可能です。2015年末の調査によると、インターネット利用者のうち、パソコンを使う人の割合とスマホを使用する人の割合は55%前後とほとんど差がない状態となっています(※2)。そのため、スマホでもGoogle Chromeの翻訳機能を使いたいという人も多いのではないでしょうか。スマホではChromeをインストールするだけで、パソコン同様簡単に翻訳することが可能となります。これだけで良いので、ぜひ試してみてください。
翻訳ポップアップが表示されないときの設定方法について
スマホにChromeのアプリを入れて外国語webサイトを訪れると、翻訳するかどうかを尋ねるポップアップが表示されます。表示されないときはブラウザの設定を確認してみてください。画面右上にある3つの点が縦に並んだマークを選択し「設定」をクリックします。「設定」内の「コンテンツの設定」を選択して「Google翻訳」の設定がオンになっているかどうかを見てみましょう。ポップアップが出ない場合は、この部分がオフになっている可能性があります。
Google Chromeは海外のwebサイトを読むのにとても便利なツールです。ぜひインストールしてビジネスや私生活に役立ててください。
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※1.【Google】翻訳 https://translate.google.de/?hl=ja&tab=wT
※2.【総務省】第2部基本データと政策動向 http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc252110.html