プラグインという言葉をいつからか見かけることが多くなりました。当たり前に使われているプラグインという単語ですが、実は意味が分からない、今更聞けないという人も多いのではないでしょうか。プラグインについて理解を深めれば、より効率的にサイトを構築したりネットを使いこなせたりするようになります。
プラグインとは何なのか、どのように使うのか、どうやって導入すれば良いのかといったプラグインの基本について分かりやすくお伝えします。
プラグインとは
プラグインとは、すでに使っているソフト(アプリ)の機能を拡張するためのプログラムです。ブラウザに使われることが多いのですが、ブラウザに限らず多くのソフトにもプラグインがあります。そのソフト単体でも使うことができるものの、プラグインで機能を追加することにより、さらに使い勝手が良く便利に使えるようになるのです。
例をあげると、インターネットブラウザのGoogle Chromeにもたくさんのプラグインがあります。プラグインのなかには、検索をした際にそのページの画像が検索画面に表示され、検索候補をクリックしなくてもどのようなサイトなのかを視覚的に判断することができるものもあります。ただ、プラグイン単独では使用できず、それを導入する元となるGoogle Chromeが必要です。
また、プラグインはそのソフトを開発した開発元が作成して提供している場合のほか、第三者が作成して公開しているケースも多々あります。ソフトを作っている会社が最初から十分な機能を搭載させておけば良いと考えるかもしれませんが、製作元によってはそこまで余裕がないという場合もあります。しかし、ソフトの仕様を公開すれば、開発をするスキルを持った多くの人が、こんな機能もあれば便利だというプラグインを開発して公開することが可能です。たくさんの人がプラグインを開発して公開することで、そのソフトの利用者が増え、よりソフトが使いやすく充実して使えるようになっているのです(※1)。
主なプラグインの種類とは
プラグインで多くの人が見かける機会があるのは、Flashのプラグインではないでしょうか。Flashで作成されたコンテンツをブラウザで閲覧するためにはAdobe Flash Playerのプラグインがインストールされていなければ表示されません。そのため、Adobe Flash Playerがインストールされていないユーザーに対して、インストールが必要であることを説明するメッセージやポップアップが表示されることがあります。
ブラウザのプラグインを例に取ると、主に動作や操作を自分にとって使いやすくするプラグインと、キャプチャやマクロなど新機能を追加するもの、そしてGmailなどのWebサービスをより使いやすくするものの3つに分類されます(※2)。このほか、画像処理ソフトにも用意されていることが多く、Webサイトのレイアウトを作るプラグインやクリックするだけであっという間にガイド引きが完了するプラグイン、カラーを管理・一括変更できるプラグインなどがあります。
プラグインのインストール方法とは
プラグインのインストール方法は導入するソフトによって異なります。ブラウザ上でインストールできるものもあれば、プログラムをzipファイルでダウンロードして手動でインストールするものもあります。
例として、Google Chromeブラウザにプラグインをインストールする場合は、Google Chromeを開き、右上のメニューからツール、拡張機能、他の拡張機能と選択していくとプラグイン一覧ページが開きます。検索窓に自分が導入したいプラグインを打ちこみ、右上に表示される「+無料」と書かれたボタンをクリックすればインストール完了です。
zipファイルになっているものをインストールする場合は、必要なプラグインのzipファイルを探してダウンロードし、追加したい元となるソフトのフォルダに追加します。ブログ作成ソフトのワードプレスもプラグインが多いソフトとして知られています。ワードプレスではプラグインディレクトリから使いたいプラグインを選択してインストールし、有効化をクリックすれば完了です。一部zipファイルのプラグインになっているものについては、ダウンロードしたzipファイルを、管理画面からFTPソフトを使ってアップロードすることでインストールできます。
ワードプレス(WP)のプラグインとは
ワードプレスには非常に多くのプラグインが存在します。ワードプレスでの記事作成をサポートし操作性を上げるプラグインやアクセス解析ができるプラグイン、セキュリティを上げるプラグインなど、有料無料を含めて数えきれないくらいのプラグインが公開されています。ワードプレスを使っていて、こんなことができたら便利だと感じる要望の多くは、それを満たすプラグインがすでに公開されているといっても過言ではありません。
ワードプレスのプラグインの特徴として、ワードプレスユーザーならすべてのプラグインが使えるというわけではなく、選んだテーマによってはプラグインの動作確認がされていないものがあります。プラグインとは機能性を高めるものですが、第三者が自主的に作って公開しているものであるため、ワードプレス上のすべてのテーマで動作確認されているとは言えず、また公開されたあとでアップデートされないプラグインもあります。プラグインディレクトリを開くと、そのプラグインが現在使っているテーマに対して動作確認されているのかどうかという表示やユーザーの評価が表示され、ひと目で確認できます。
プラグインとともに検討すべきサイトソリューションとは
プラグインの導入は簡単にできますし、入れてみたけれど使わないというものはアンインストールすれば済みます。プラグインを導入して作業効率化を図るとともに、今後はサイトの多言語化を図り、海外に向けたビジネスを展開していくことを検討すると、より広くフィールドを広げることができますし、売り上げアップも期待できます。
プラグインにはさまざまな種類があり、自分にとって必要なものを必要なだけ取り入れることが可能です。インストール方法も多くの場合はとても簡単で、ワードプレスにも多数のプラグインが存在します。プラグインを導入して効率的に仕事を進めつつ、今あるサイトを多言語化して海外に向けてアプローチを始めることも検討してみてはいかがでしょうか。
※1.【IT情報】プラグインって何?いまさら聞けないIT用語 https://seotaisaku.co/glossary-news/what-plug-ins-too-late-it-terms-not-hear
※2.【@IT】プラグインで、Webブラウザをもっといろいろできる子に http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0809/04/news127.html