スマホから簡単に予約できるアクティビティサイトを作成
WOVN.ioを導入した「JAPAWALK OKINAWA」について教えてください
「JAPAWALK OKINAWA(ジャパウォーク オキナワ)」は、株式会社 JAL JTAセールスが2017年からはじめた新規サービスです。これは沖縄に特化した着地型、つまりシュノーケリングやクルージング、島を周遊するといったアクティビティの販売に特化したサイトです。
アクティビティとしてはシュノーケリングなどの他に星空ツアー、いちご狩り、森のトレッキングなどがあります。沖縄本島はもちろん、石垣島・宮古島・久米島・与那島・西表島などの各離島、正確には鹿児島ですが奄美大島のものも用意しています。
元々弊社はホールセラー(パッケージツアーを企画し、卸売りをする組織)として、パッケージツアーを販売していました。しかし近年はお客様の旅行の仕方が多様化し、飛行機やホテル、アクティビティをそれぞれ自己手配する、という方が増えているのです。
中には飛行機やホテルだけとりあえず予約して沖縄に来て、アクティビティは現地に着いてから考えるという方もいらっしゃいまして、そういう方はパソコンではなくスマホから予約することが多いんですよね。そういった事情もありましてスマホからも簡単に予約できて、アクティビティがまとまっている予約サイトが必要だったのです。
(JAL JTA セールスとWOVN.ioの打合せ風景)
また沖縄には外国からのお客様も大勢いらっしゃっています。2017年は254万人の方が外国からいらっしゃっていて、過去最高を更新しました。この中には当然アクティビティに申し込まれる方もいらっしゃって、なのでサイトの多言語化は必須、という状況でした。
WOVN.ioなら自動翻訳と方言の翻訳を同時にこなせる
どういった経緯でWOVN.ioを導入していただくことになったのでしょうか?
ちょうどサイト全体のシステム改修を考えていまして、その中で多言語化をどうするか、という議論がありました。最初はGoogle翻訳をそのまま使うか、その他のシステムの利用を検討していたのですが、イマイチ使い勝手が良くなさそうだったんですよね。
ではしょうがないからフルスクラッチでゼロからシステムを構築しようか、と検討していたんです。実はこの時点では負担が大きくなりすぎるから、フルパッケージでの多言語化は諦める可能性もなくはない状況でした。
そんなふうに困っているときに、たまたまWOVN.ioのお話を聞く機会がありまして、これなら色んな問題をクリアにできると思って導入に至りました。発見したのは本当に偶然で、社内で共有したら「こういうのを探してた!」ってなったんですよ(笑)
具体的にはどんな課題があったのですか?
まずサービスの性質上、日々新しいアクティビティが出てきますので、人力で何言語にも翻訳するというのは現実的ではなく、自動翻訳が必須でした。ただ他のシステムですとWOVN.ioみたいにページ全体を翻訳することが難しかったんです。
また沖縄では方言も多用するのですが、自動翻訳ではそれがうまく反映されないんですよね。なので辞書機能もあればいいなと思っていました。もっというと、実は弊社内で管理している方言と標準語の辞書はあって、これに英語を加えてうまく管理できないかなー、なんて思っていました。
これらの問題がWOVN.ioなら解決できることが判明しました。
まずWOVN.ioならGoogleの翻訳をベースとして、自動翻訳できますよね。もちろんそこから手動で修正することも可能。とくに管理画面ではなく実際の画面をもとに翻訳を修正するライブ編集機能は重宝しそうです。
加えて辞書機能も用意していただいているとのことで、一回登録した単語は毎回同じ翻訳にすることができて助かっています。これで方言の翻訳もうまくいくと思いますし、辞書のインポートもできそうということで、これから試してみます。
簡単なチェックをするだけなので人件費もかからない
多言語化して情報発信をすることで、どのような効果を期待されているのでしょう?
もちろん多言語化された情報を外国人の方が見てくださり売上があがればいいですが、売上があがるかどうかは別の要因もあります。それよりも翻訳そのものや非効率なシステムを使わなくなることによる人件費の削減が大きいですね。まだ導入したばかりですが落ち着いてくれば、WOVN.ioを使って、人は小さな修正や確認だけするようになると思います。
(取材:2018年4月)